医療系研究科博士課程2年 虎岩 めぐみ
この度、2025年2月21-22日に開催された植込み型デバイス関連冬季大会に参加いたしました。 演題では、意識消失で緊急搬送された患者の一例を報告いたしました。入院後、意識消失時のモニター波形から洞不全症候群と診断し、ペースメーカ植込み術を予定しました。しかし、意識消失時の体位に着目し、詳細な神経診察を行い、さらに外傷歴の確認から、頸随損傷に伴う可逆性の洞不全症候群の診断に至りました。よって、ペースメーカ植込み術を回避することができた症例です。 脊髄損傷患者における心血管疾患のリスクを見逃さぬように、広い視野を持つ重要性を感じました。この症例は、丁寧な問診や身体所見に立ち返るという大切な原点を再確認させてくれるものでした。 今回は、Best Abstract賞(最優秀演題賞にあたるもののようです)にノミネートされ、選考会セッションでの発表という貴重な機会を頂きました。自分以外の3演題は研究発表で、ボリュームのある素晴らしい内容を聞いて、緊張が増していきました。最後に私の番です。座長や選考委員には、名前をよく存じ上げる先生方がずらりと座っておられました。今世界で一番緊張しているのは自分だ、とさえ思い、皆様に伝わるプレゼンをすることだけを目標に、話し終えました。質疑応答では、自分にとって難易度の高い指摘が飛んで来て、もっと上手くかわして返せなかったかと、経験不足も痛感しました。 結果、優秀賞を頂きました。当日まで、何度も疑問を聞いて下さり、打ち合わせをして下さった石末先生には頭が下がる思いです。そもそもAbstractでノミネートされたことは、症例自体の素晴らしさと、Abstractを綺麗に推敲して頂いた故であり、これもやはり石末先生には感謝しかありません。そして、深谷先生をはじめ、不整脈班の先生方にも沢山ご指導を頂きました。また応援に来て下さったことも、心の支えでした。本当は最優秀賞で恩返しをしたかったのですが・・・受賞パーティーで気がついたら悔し泣きをしていました。私があまりにも盛大に泣き出したので、石末先生までもらい泣きをされ、当院の先生方も盛り上がり、北里が最優秀賞を取ったかのような会場の一角となりました(笑)。悔しい思いでしたが、頑張った後に悔しさを共有して下さったことが、何より嬉しかったです。 この経験を生かし、今後も積極的に学会発表を行い、さらに経験を積んでいきたいです。まだまだ不整脈領域は自分にとっては高い壁ですが、ステップアップできるように精進して参ります。



