北里大学院修了のご報告

~総代として学びを締めくくって~

医療系研究科博士課程4年 小木曽 翔

このたび、北里大学大学院医療系研究科博士課程を修了し、学位を取得いたしました。この場をお借りしてご報告申し上げますとともに、4年間の大学院生活を振り返らせていただきます。

私が大学院に進学したのは医師6年目、新内科専門医制度の第一期生として他科ローテーションを終えた後のことでした。不整脈分野を選んだ理由は、何より「かっこよかった」からです。医師3年目、小田原市立病院に出向していた際、アブレーションもPCIも行う部長・弓削先生の姿に感銘を受け、自分もあんな頼られる医師になりたいと思うようになりました。

1年目には、心臓血管研究所付属病院に出向させていただき、初めてアブレーションに本格的に関わる機会を得ました。大塚崇之先生のもとで基礎から御指導を受けました。また、同院は研究施設としても知られており、有田卓人先生・鈴木信也先生からもご指導をいただき、その成果として、日本循環器学会学術集会では3演題を発表させていただきました。最終的には「Association between ventricular arrhythmia (PVC burden and NSVT) and cardiovascular events in patients without structural heart disease」という論文をJournal of ArrhythmiaにAcceptすることができました。

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心臓血管研究所付属病院卒業時の写真

1年半の出向を経て、いよいよ北里大学での不整脈チームでの修行が始まりました。アブレーション日にはすべての症例に関わらせていただき、また非アブレーション日には都立広尾病院にて研鑽を積みました。多忙な毎日ではありましたが、深谷英平先生・小川恵美悠先生のご指導のもと、DiamondTemp™カテーテルを用いた豚の基礎実験に取り組み、「"Honey pot"-like lesion formation: Impact of catheter contact angle on lesion formation by novel diamond-embedded temperature-controlled ablation catheter in a porcine experimental model」という論文をHeart Rhythm誌にAcceptすることができました。不整脈界隈では論文の題名にちなんで “ハニーポッター” と呼ばれています(笑)。

また、このカテーテルを使用した日本最古のカテーテルライブ“小倉ライブ”にも指導医深谷先生と二人で参加させていただき、思い出深い経験となりました。

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小倉ライブ後、病院前にて。とても緊張しました。

大学院四年次の一年間では海外学会にも多く参加させていただきました。英語も社会性も未熟な私にとっては、毎回が挑戦とハプニングの連続でしたが、ESC(ロンドン)・APHRS(シドニー)・AHA(シカゴ)と三つの国際学会に参加することができ、かけがえのない財産となりました。

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ESC at London

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APHRS at Sydney

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AHA at Chicago

大学院生活を通じて、英語論文として臨床研究2本がacceptされ、国際学会を含めて計16演題の学会発表を経験することができました。振り返ってみると、私は本当に人に恵まれた4年間を過ごせたと実感しています。最終的には総代として卒業式に出席させていただくという名誉もいただき、これまでの努力が実を結んだことを心から嬉しく思います。