飯倉 早映子 この度北里大学院医療系研究科博士課程を修了し、学位を取得することができました。 この場をお借りしてご報告・お礼をさせていただくと共に、自身の大学院生活について振り返らせていただきます。 私は心不全班に所属し、池田先生のご指導の下補助循環装置について3年間勉強、研究させていただきました。私が循環器内科に入局したのは2019年度で、初期研修医2年目の終わりに北里大学病院で初めてショックを伴う心筋梗塞に対してImpellaが導入された当直を今でも鮮明に覚えています。その後4年目・5年目の大学病院での研修で補助循環装置を必要とするような重症な患者を数多く担当させていただきました。目まぐるしく変化する血行動態について考えるのは刺激的でしたし、心肺停止に至るような重症な患者の治療に向き合う先生方が私の憧れでした。 大学院では、劇症型心筋炎における補助循環装置に関連した論文(VA-ECMOShort-Term Outcomes of Intra-Aortic Balloon Pump vs. Microaxial Flow Pump for Fulminant Myocarditis Supported by Venoarterial Extracorporeal Membrane Oxygenation)を投稿させていただきました。またImpellaの離脱に関連したrampテストを考案・実施し、実際に臨床の現場に反映できた事も大学院で頑張った事の1つです。ESCや循環器内科学会等様々な発表の機会を頂き大変貴重な経験となりました。論文にするまでが研究であることは重々承知しておりますが、今さぼっています。そのほかにも、補助循環に関連したデータベース作成などを通して、多くのことを学ばせていただきました。 研究以外では心筋生検の読影を石井先生とさせて頂いたことも、楽しかった経験の1つです。心筋炎の診断や二次性心筋症を見つけたり、顕微鏡の向こうの患者さんの今後に思いを馳せてみたりする中で、自分の中に新たな興味が広がっていくことを感じました。 病棟医時代は、体力と気合いで楽しく乗り切ってきたようなところがありました。しかし、大学院生活はそれだけでは到底乗り切れませんでした。半角のずれにも気づけないような大雑把な性格の私にとって、緻密にデータを積み重ね、創意工夫をしながらデータベースを一から作り、研究として形にしていく作業は決して簡単ではありませんでした。その大雑把さゆえに、池田先生にはたくさんのご迷惑をおかけしてしまいましたが、そのたびにご指導いただき、支えていただきながら、少しずつ研究と向き合う姿勢を学ぶことができました。苦労しながらもデータと向き合い、結果を解釈し、臨床の疑問を研究として形にしていく過程を経験できたことは、大学院で得た大きな財産であったと感じています。 この3年間の大学院生活は、本当に多くの方々に支えられて乗り切ることができました。ご指導いただきました池田先生には、多大なるご迷惑をおかけしました。数々の生意気な態度や至らない点に加え、直前に論文が不採択になったり、学位審査まで先生方をヒヤヒヤさせてしまったりと、今振り返ってもギリギリでの卒業であったと反省しております。それでも最後まで見放さず、根気強くご指導いただきましたこと、心より感謝申し上げます。 また、瀧上先輩がいなければ、途中で大学院を辞めていたかもしれません。スライド作りを教えていただいたり、一緒に謝りに行ってくださったり、落ち込んだ時に励ましていただいたりと、数えきれないほど助けていただきました。先輩にはこれからもずっと逆らえません。追いていきます。辛い時話を聞いて下さったり・ご飯に誘って頂いたりとお気遣いいただきました先輩方、後輩にも支えられました。 最後になりますが、阿古教授、池田先生をはじめ、これまで多くのご指導をいただきました先生方、心不全班の先生方、皆様に厚く御礼申し上げます。大学院で学んだことを今後の臨床に活かし、少しでも患者さんの診療に還元できるよう、引き続き精進してまいります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

2026年心不全班壮行会
ESCの発表台が高すぎました。

学会にもたくさん参加させていただきました。
